各部位のトレーニングに特化した専用マシンで行う「マシントレーニング」は、押したり引いたりするバーの軌道がマシンの構造で決まっているため、フォームの習慣が容易でケガをするリスクも低い。
高重量の負荷でも安全に追い込んでオールアウトできるのが最大の利点となる。
その反面、バーベル種目やダンベル種目と違って関節のポジションをコントロールする必要がないため、インナーマッスルの関与は少なくなる。
マシンの動きに慣れるとインナーマッスルがうまく働かず、ケガをしやすくなるので注意が必要。
また、マシンの種目で拳上重量がアップしたとしても、実動作での筋力アップにはつながりにくい部分もある。
さらに、マシンではプレートをケーブルやレールを介して持ち上げるしくみとなっているため、プレートを下ろす際に必ず摩擦抵抗が働く。
つまりエキセントリック収縮局面の負荷がコンセントリック収縮の負荷に比べ低減するというデメリットもある。
下ろす働きの負荷は15〜20%前後軽くなってしまうため、トレーニングの効果も低くなる。