入浴は意識的にできる有効なコンディショニング法のひとつです。
ただし、シャワーを浴びる=入浴ではありません。
読んで字のごとく、浴槽に入るという意味です。
水の中に浸かるとき、次の3つの効能が期待できます。
ひとつは水圧。
水の圧力がカラダにかかることで、筋肉が血管を圧迫し、血流が促されます。
次に、浮力です。
水中に物体を入れると、物体が押しのけた水の重さに等しい浮力が重心の逆方向にかかります。
体重60kgの人が鎖骨まで水に浸かると、約9割の浮力が働いて、足の裏にかかる体重はおよそ6kgになります。
コンディショニングという意味では、この浮力が最も大きな効能です。
陸上で重力を受けている限り、筋肉にはつねに負荷がかかっておます。
デスクワークでほとんどカラダを動かしていないときでも、首や肩、腰には力が入っています。
トレーニングをすればもちろん、もっと多くの負荷がかかります。
水の中で不浮力が働き、重力から開放されれば筋肉は収縮することをやめて脱力します。
ほぼ完全なリラクゼーション状態にもっていけるというわけです。