油は太る原因ではありません。
「ならば、揚げ物は食べても良いんじゃないか」と早合点してしまうヒトがいるかもしれません。
しかし、これはとんでもない間違いなんです。
揚げ物はたんなる糖質よりさらにカラダにダメージを与える食べ物だということをよく覚えておいて下さい。
その理由を説明します。
まず最初にお伝えしたいのは、揚げ物をするほど高温に耐えられる自然の油はない、ということです。
ではどうなるのか?酸化してしまいます。
酸化とは、成分に酸素が付着する反応であり、酸化した油は、カラダに様々な悪影響を及ぼします。
まず、酸化した油を摂取すると、活性酸素や過酸化脂質という有害物質が体内に増え、それにより細胞も酸化し傷ついてしますのです。
酸化して静ついた細胞は、正常に機能できなくなります。
そして、炎症反応を起こします。
やがて、その影響は臓器にまで広がり、老化や病気を引き起こすと考えられています。
つまり、酸化はカラダの炎症を引き起こす、ということなのです。
炎症は全ての病気のもとになる、といっていいほど、多くのカラダの不調に関係しています。
体内に炎症があるとコレステロール値が増えますし、慢性的な炎症は、心臓病、脳卒中、がん、アルツハイマー症を引き起こします。
アメリカではこの炎症のことを「サイレントキラー」(静かな殺し屋)と呼び、自覚症状がないまま静かに進行していき、生命をおびやかす病気を引き起こす元凶として警鐘が鳴らされています。
たっぷり衣のついた天ぷら、フライドポテトやドーナツといった揚げ物は食欲をそそります。
糖質だけでなく酸化した油も同時に摂ることになり、炎症の原因ともなる最悪な食べ物です。