ところが、社会人になると前屈みのパソコン作業を続けることで猫背姿勢になり、無意識に膝を外側に出しての歩行を続けることでO脚が進行します。
姿勢の技術は反復によって上書きされていきます。
生まれつきで間もなく反復練習で正しい姿勢を獲得していくのと同様に、悪い姿勢も反復することで身についてしまうというわけです。
猫背やO脚などの悪い姿勢は老けて見えるのに加え、筋トレを行おうとすると、正しいフォームがとれず、本来のトレーニング効果が得られないことがあります。
また、カラダの左右差も筋トレのフォームに影響します。
例えば、腕立て伏せを行おうとします。
腕の重心に左右差があると、片方の腕だけに力がかかり、そちらの大胸筋ばかりが発達してしまうということもありえます。
すると、結果的にアンバランスなカラダができあがってしまうことになるのです。
左右差が生じるいちばんの理由は、立ち方や座り方などの姿勢にあります。
まっすぐに立ったり座ったりするとき、理想的には左右の脚やお尻にかかる重心の比率は50対50です。
ところが、多くの場合60対40だったり、極端な場合は70対30だったりすることがあります。
私達は利き腕を使いやすくするために、無意識に利き腕とは反対側の脚やお尻に重心をかける傾向があります。
それを長い間続けることによって習慣づいてしまうのです。
こちらも、意識的にリセットしていき必要があります。
悪い姿勢やカラダの左右差はそのまま筋トレのフォームに反映されてしまうだけではありません。
前後左右の部分のどこかに負担がかかり、その部位がオーバーユースに陥る可能性も高くなります。
姿勢や左右差を改善するストレッチを取り入れることは、非常に重要です。
1日のうちで取り入れる回数が多ければ多いほど、正しい姿勢が上書きされると考えて下さい。
トランスジムでは元整骨院院長が在籍しているため、こういった姿勢や左右差がある方へのストレッチ法やトレーニング法を丁寧に指導させていただいています。
会員様限定でボディケアも行っているので、月に一度メンテナンスでみてもらうことも可能です。
トレーニングも大事ですが基礎からしっかり見直していきましょう。