筋肉が大きくなるほど筋力は強くなり、筋力が強くなるほどスピードも速くなる。
しかし、筋肉によって生み出される力やスピードが、スポーツ競技でそのまま発揮されるわけではない。
車に例えるなら、筋肉は身体を動かす”エンジン”であり、エンジンの動力を車の走行に交換するには、クランクシャフトやギア、タイヤといった駆動力伝達系の装置が必要となる。
これは人体でいうと骨や関節、腱にあたる。
さらに、動力が走行に変換されたら、今度はドライバーである人間が適切なギアチェンジやハンドル操作を行う。
車のスピードをコントロールしなければ、いくらエンジンが高性能でも車を思うように走らせることはできない。
車と同じように、人体もエンジンの性能を活かすためには筋肉から生み出される力やスピードをしっかりコントロールする必要がある。