古くからトレーニング全般の基本原則として認識されているのが「特異性の原則」である。
この原則では、トレーニングで得られる効果には特異性があるということを表している。
あるトレーニングを行った場合、そのトレーニングに対しての効果しか得ることはできない。
極端な例で説明すると、筋トレで筋肉や筋力を強くすることはできても、持久力は向上しない。
腕のトレーニングで脚の筋肉は強くならない。
生理学的に当然の話ではあるが、トレーニングはまずこの原則をふまえたうえで実施する。
サイズの原理
「サイズの原理」は筋力を発揮する際、遅筋線維を支配する小さな運動単位から動員されるという原理。
大きな力を発揮する段階になって速筋繊維を支配する大きな運動単位が動員される。
小さな運動単位を優先的に動員することで無駄なエネルギーを使わず、細やかな筋力調整を可能にするしくみといえる。
ただし例外があり、筋肉が力を出汁ながら引き伸ばされるエキセントリック収縮の局面では、発揮する力の大きさに関係なく速筋線維が優先的に動員される。