ダイエット時の食事の摂り方に「食事回数を増やす」という方法があります。「食べる回数を増やすと、カロリーオーバーで太るのでは」と思われがちですが、小刻みに食べることで食欲を抑制する、ドカ食いを防ぐ、空腹によるストレスを予防するなど、痩せやすいカラダ作りをサポートするメリットがあります。
食事回数を増やすとどんな効果があるか
食事回数を増やすと、むしろ太ってしまうのではと思う人は多いかもしれません。たしかに食事回数だけを増やすと、全体の食事量が増えて太るのは当然でしょう。ポイントは「全体の食事量を変えず細かく分割して食べる」です。
体脂肪蓄積の抑制
食事の回数を増やすことは、ほかの食事法と同様にインスリンというホルモンの分泌に影響を与えます。空腹の状態で食事を一気に摂取すると、血糖値が急上昇します。そして血糖値が急上昇するとインスリンの分泌が多くなり、体脂肪が蓄積しやすくなります。
そこで、食事の間隔を狭くして空腹の状態を防ぎ、血糖値の上昇を防ぐことで体脂肪の蓄積を抑えるのです。
筋量の維持
食事を分割して摂ることは、筋量の維持にも効果を発揮します。
ダイエット中の摂取カロリーを少なくすると、体脂肪の減少は進みます。しかし同時に、筋肉量の減少も進みます。リバウンドが起こるのは、この筋量の低下によって代謝が少なくなり、太りやすいカラダになってしまうことが原因のひとつとして挙げられます。そのため、ダイエット中はできるだけ筋量を落とさないことが重要です。
空腹になると、身体は脂肪より先に筋肉を分解してエネルギーを生み出します。食事を分割することでエネルギー切れによる筋肉の分解を防ぐとともに、体内で筋肉のもととなるたんぱく質をこまめに摂取することが可能となります。そのため筋量を維持することができるのです。